天草、牛深の茂串海岸。
この辺りは海水の透明度が高く、熱帯魚などいろんな生物が生息している。
西海岸の高浜、下田地区は東シナ海の大海原が広がり最高のロケーションだ!
鬼海ヶ浦展望所から東シナ海を望む。
天草の魅力はそれだけでは事足りません、それは、白亜系、古代紀の自然が見てとれるからです。
高浜の白鶴浜海水浴場の隣にある高浜変成岩
天草の上島、下島から鹿児島の獅子島、長島にかけて、中世代ー白亜系(一億5千万年万年)〜新生代ー古代三系~古代四系(6500万年前〜1万年前)の地質であり、海岸にはその荒々しい変成岩が顔を出している。
御所浦は恐竜の化石などでその地質は有名ですが、天草の上島、下島全体がそれぞれの年代の地質で構成されていて、その神秘的な岩はごく自然にそこらに佇んでいて、その有様は皆同じではない。
狭い範囲で各年代の地質が複雑に重なり合っている。
高浜の白鶴浜海水浴場の隣にある高浜変成岩
高浜の白鶴浜海水浴場の隣にある高浜変成岩は天草最古の岩類で、古世代からその時を経、高浜変成岩類(三郡型)はジュラ紀〜白亜紀頃にかけて変成したと考えられ、その岩がすぐそこに見て取れるのです。
時にして一億年前~6500万年前の白亜系に遡ることになろう。
下島ではかつて、石炭の産出が盛んに行われ、特に牛深付近では無煙炭と言われる。
無煙でしかも高カロリーな石炭が産出されたが、エネルギー源がガソリンなどに取って代わった現在では廃坑跡が遺構として残っている。
またこの地域には鉱産物の一つに天草陶石があり高級陶磁器の原料として全国の80%を産出している。
この陶石は上部白亜系または古代三系中に貫入した流紋岩質岩脈が熱水変質あるいは初生変質により陶石化したものである。
茂串海岸海水浴より奥の岩場。
ここ茂串海岸の岩は坂瀬川層の古代三系(7000万年〜2500万年前)と考えられ、黒色頁岩でシルト岩を主体とする厚層で、深いところでは1300M以上の深さになっていると考えられている。
広大に広がるその岩石とその浸食具合が美しい。
ここの海水浴場では潮溜まりに沢山の生物が観察できて、カラフルな熱帯の魚もいます。
砂浜は非常にきめ細かく、砂と言うより貝が細かく砕けてきめ細かいパウダーな感じ、フカフカで美しくて海水はとてもクリアーです。
海岸入口にトイレ、シャーワーがありますがそれ以外は何もありません。
駐車場より岩場を歩いて移動する必要があり、事前にチェックをお勧めします。
茂串海岸奥より見た海水浴場
茂串海岸海水浴場の砂、海、素晴らしい!
高浜にある白鶴浜海水浴場。
透明度が高く、とても綺麗で海岸も整備されていて家族連れにお勧めです。
天草の十三仏の山に見る
海の入り日とむらさきの波
与謝野鉄幹
天草の西高浜のしろき磯
江蘇省より秋風ぞ吹く
与謝野晶子